2024GCFによる活動報告

ご挨拶

 NPO法人 浜-街交流ネット唐津 代表理事の千々波です。これまでに佐賀県を通じてふるさと納税(GCF)をいただきまして

誠にありがとうございました。いただきました寄附金を活用して実施しました石川県漁業支援、藻場再生事業、アカウニ種苗放流

事業、児童養護施設の子ども支援の報告をさせていただきます。

 

 

 

能登半島地震石川県漁業支援事業

 能登半島地震による地盤隆起により漁港等が被害を受けた地域では、まだ漁業者も漁港整備工事等を行っており、本格的な漁業活動ができていないとのことです。漁業再開へ向けて10月に石川県漁業協同組合が決定した特に被害が大きかった地域の若手漁業者109名へ第1回目の漁業用合羽、長靴(108万円分)を寄贈させていただきました。第2回目は石川県漁協様の都合により4月に実施予定(103万円)です。

漁業資材贈呈式

藻場再生事業

 磯焼けの原因となっているガンガゼ駆除と海藻の胞子を供給するための母藻設置等を行い、これまでに約0.64haの藻場再生に成功しました(過去の実績:2022年度0.064ha2023年度0.3ha)。2025年にはブルーカーボンクレジットの申請を行う予定です。本事業には寄付金から返礼品代、送料、県手数料を差し引いた約70万円を活用させていただきました。

ガンガゼ駆除、母藻設置、再生した藻場

アカウニ大型種苗放流事業

 再生した藻場の機能を確認するために2024年2月にアカウニの大型種苗1,500尾を試験放流し、2025年2月に生残調査を行いました。その結果生残率は91.7%と高く,その効果が明瞭になりました。本事業には寄付金から返礼品代、送料、県手数料を差し引いた約40万円を活用させていただきました。

アカウニ大型種苗、放流

海洋プラごみ回収とリサイクル事業

 11月までに1.9トンの海洋プラごみを回収しました。回収した海洋プラごみは、ほぼすべてをRPFとしてリサイクルして製紙会社工場のボイラー燃料として使用されており、4トンのCO2削減につながりました。本事業には寄付金から返礼品代、送料、県手数料を差し引いた約120万円を活用させていただきました。

 ※RPFRefuse Paper and Plastic Fuel):石炭と同等の熱量を維持しながらCO2の排出量は2/3、価格も割安、さらにほぼ燃焼しきってしまうなど燃料としてすぐれた特性があり、近年は製紙会社等のボイラー用燃料として需要が増加しています。 

漁船による海洋プラごみ回収                          回収した海洋プラごみのRPF化

児童養護施設の子どもたち支援事業

 県内の5つの児童養護施設の職員の方々と協議のうえ、施設で生活する約120名の子どもたちに毎月1回旬の海産物を寄贈させていただいています。11月までにサザエ、タコ唐揚げ、干物、活アワビ、明太子、チリメンジャコ、クマエビ、マガキ、ブリ、いあしゅうまい等を寄贈するとともに漁師による釣り体験を実施しました。残った寄付金は2025年度に活用させていただきます。本事業には寄付金から返礼品代、送料、県手数料を差し引いた約120万円を活用させていただきました。残った寄付金は、施設と協議のうえ来年度以降の本事業に上乗せして活用させていただきます。

施設と子どもたちからの礼状と海産物を楽しむ子どもたち